皆さんこんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。

「教師に向いていないのではないか」と思った経験がある方、今思っている方、それぞれいらっしゃると思います。

今回は、「向いていないかも?」と思った時に考えていただきたいことについて述べます。

血液型分類と同じく・・・

血液型をもとにした大雑把な性格診断と同じで、「向き不向き」も何とでもいうことができます。よって、一度や二度の失敗でひどく落ち込み続けることはないと思います。「向いてない」と落ち込んだ際に必要なことは、自責ではなく客観的な「分析」です。

何とでも言える状況

血液型による性格分類では、「A型は几帳面で・・・」、「O型は神経質で・・・」などと言われます。しかし、100%几帳面な人はいませんし、神経質にならざるをえない場面は誰にでもあります。

後付けで何とでも言えるのです。

教師の向き不向きもそうです。

例えば、生活指導が大変な高校に赴任した場合、それが工業高校だったら男子生徒が多いわけです。

女性の先生は、怯むこともあるでしょう。性格的に控えめな男性教師も、生徒に威圧され気味になることが多いかもしれません。

ここで、生活指導主任に、「しっかり指導してくださいよ!」ときつめに言われたら、落ち込みますし、それが続いたら「自分に教師は向いていない。辞めたい」となるかもしれません。

しかし、教師の腕の見せ所は第一義的に授業です。当然、生徒指導も重要ですが、大人く控えめで静かな先生の指導が合う生徒もいます。

男性教師の言うことには耳を傾けないが、女性教師の言うことは聴く生徒もいます。逆も然りです。

また、高校も様々です。その高校で、教師としての一部の力が発揮できないからといって、「向いていない」と落ち込み続ける必要はありません。

当然、一時的に落ち込むことは自然です。ただ、ずっと気持ちが沈んだ状態でいるようであれば、立ち止まって自分ができていることにフォーカスすることが重要です。

生活指導を統括している主任であっても、最も目立つ生徒に指導をしていることが目立つだけであって、その生徒が指導を受け入れているかどうかは別の話です。

その学校で発言権がある教師は、自身のことは置いておいて、他者に何とでも言えるのです。自分基準で・・・。

分析は、「緩く」でよい

落ち込んだ際には、自分のできていることを客観的に分析をするのですが、本当に「緩く」で構いません。

全ての児童生徒に好かれることはほぼ不可能であり、対同僚、対保護者であっても同様です。

だからこそ、自分にできていることを、ざっと考えてみましょう。

「生徒が自分の授業を受けて成績が上がっている。全員ではないが、授業中の立ち歩きは、年度当初よりも激減している」といった感じです。

この状態に対しても、事情を知らない同僚は心無いことを言ってくるかもしれません。

「○○先生の授業は、まだ、立ち歩きがあるね。キチンと指導してください」などと。

このようなことを言う者に限って、その年度は「進学クラス」を担当していたりするのです。そもそも比較すること自体がおかしい。

そして、立ち歩きはないが、寝ている生徒、内職に励む生徒であふれていたりする・・・・

こんなものです。

とにかく、比較のものさしを他者に持たないことです。

あくまでも昨日の自分、1か月前の自分、3カ月前の自分と比較してみる。

そして、自分の中で1ミリでもうまくいくようになったと思えることが大事です。

それでも、時には、「後退」しているように思えることもあるでしょう。

生徒達は教師に対して、友人関係のいざこざ、家庭でのいざこざの負の感情もぶつけてきます。

よって、生徒が授業に集中できない日々が続いても、それは教師自身に原因がないこともしばしば・・・

であるならば、授業に乗らない生徒をどのように乗せるか・・・

「1ミリでもいいから、授業に気持ちを向けるにはどうするか」という工夫も重要になります。その工夫をして、生徒が微妙に良い方向に変化を見せたなら、それは大ファインプレーだと思うのです。

本来、人事考課を教師に向けて行う場合は、教師の日々のこのような努力や工夫に対してなされるものでもあります。しかし、このような面は見ない。そもそも評価しようがない。

だから、教育現場の人事考課はおかしな方向にいきやすいのです。

話がそれました・・・

教科、児童生徒指導、事務の総合力

日本の教師は、教科指導力、児童生徒指導力(保護者対応も含む)、事務処理能力が求められます。

全てが100であることは難しいです。よって苦手なことは他者に任せる。任せることも能力の一つです。

それこそが、コミュニケーション能力!

きつく、「あなた生徒指導もできないのなら、今後厳しいかもね」などと言われたら、「授業は倍頑張ります!」と明るく言い放つのもありです。

完璧は求めても、完璧である必要はありません。得手不得手を自覚しつつ、他者の力を借り、できることをできるレベルで完璧にこなしていく。

それだけで、もう立派な日本の教師だと思います。

上からものを言ってくる同僚も、実は苦手なことがありますよー。

だから、負い目など感じず、できることを精一杯やっていきましょう。できないことは努力しつつも、他者に協力してもらうと、気持ち的に楽になりますよ!

教師を続けるのが苦しい先生方、一度御相談ください