皆さん、こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。

「授業も生徒指導も分掌の仕事も、保護者対応も、やることなすことうまくいかない・・・」と思うこと、ありませんか?

同僚にもダメ出しをされ、自分でも「自分はダメだ。向いていない」と思い落ち込んでしまう。

私もありました。同時多発的にうまくいかないことが起きると、落ち込みの幅も大きいですよね。

今回は、そのような状況を脱するために有効な考え方について御紹介します。

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うまくいかないことに意識が集中してしまっている

有名な「ルビンの壺」を考えてみましょう。

壺にも見えるし、向き合った二人の横顔にも見えます。しかし、どちらかに意識を集中させると、一方しか見えません。そして、それしかないと信じ込んでしまうと、さらにもう一方は見えにくい。

これと同様に、「何をやっても駄目だ」と思っている時には、うまくいっていないことにのみ意識を集中させてしまっているということができます。

同じ状況でも受け取り方で気持ちが変わる

私の初任校に、Y先生という同期の先生がいました。このY先生から多くのことを学びました。

その中の一つに、物事の受け取り方があります。

こんなことがありました。

初任者研修でY先生と共同で指導案を作成して協議していた時、他校の初任者や指導者から、とある指摘を受けました。

内容に自信のあった私は、持論をもって反論しました。しかし、更なる反論を受け修正することに・・・。

研修終了後、納得のいかない私と対照的なY先生。

私はY先生に言いました。

「おかしくないですか?あんな言い方ないですよ。分かっていないですよ、みんな」と。

イライラは最高潮に。若いですね・・・。

それに対してY先生は、「良かったんだよ、あれで」と言う。

「『言われる』のではなく『言ってもらえる』と考えるよ、俺は。それはありがたいことだ。まず、聴いてもらえているし。それに、今回言ってもらったことで、気付きもあったでしょ」と。

そして、「気付かなかった?みんな、指摘もしたかもしれないけど、『参考にしたい』とか、『これは初めて知った』とかも言ってたよ」と。

私は、ガーンとしました。

同じものを作り、同じ言葉を聞いても、こんなにも受け取り方が違うんだ、と。

Y先生のような姿勢でいれば、謙虚でいられるし学びも多いです。

そして、「認めてもらった」点もしっかりと聞いている。

必要以上に張り合おうともしないから、イライラもしない。

「自分はダメだ」と落ち込むこちもほとんどない。

目から鱗でした。

初任校で3年間過ごしましたが、行事の単元責任者や研究会運営等もしました。その中でうまくいかずに「ダメだ」と思いそうになると、Y先生との「指導案事件」を思い出し、自分をコントロールすることができました。

自信がないからびくびくする

私もそうでしたが、結局は自信がないと、「人にどう思われるか」が気になってしまいます。すると、ちょっとした不備が目に付いただけで「うわー」となる。

そうなると、「あれもダメ。これも足りない・・・」といろいろな点がマイナスとして浮かび上がってくるのです。

ルビンの壺で、壺を「マイナス」と設定した場合、「壺しか見えない!」状態です。

「2人の顔(この場合、プラス面)」も存在するのに・・・、ちょっと見方を変えれば見えるのに・・・

見えない。

そのような状態です。

あるのに気付かないという残念な状態です。

ここで、「自信をもてないから苦労しているんです!」という意見もあるかもしれません。

それに対する回答としては、「自信をもつのに根拠は要らない」とお答えします^^

「自信」とは、読んで字の如く「自分を信じること」だと、私は考えます。

自分を信じるのに根拠はいらない。

今日まで生きてきたこと。

今、生きていること、考えていること・・・。

ただ、それだけで自分を愛おしく思って、感謝して、信じても良いと思います^^

存在することが尊いのです。

自分を信じること。

そこから、事態は変わっていきます。

そもそも「全てがうまくいかない」ということはない

さて、かつての私は、対人関係でも、仕事の進捗状況でもうまくいかない点があると、「何をやってもうまくいかない」という思考に陥っていました。

たった一つか二つうなくいかない点があるだけでです・・・。

うまくいかないのは「点」の部分であるのだから、うまくいっている「点」もあるはずです。

「誰も分かってくれない」という代表的な(?)な表現も、使っていました。

「ほう、誰もですか・・・」と、今なら、自分に突っ込みを入れたくなります。

現実的には、関わる人全てが、自分に対して否定的になることはありえません。

そこに気付くだけでも、安心感が増すのではないでしょうか。

「何をやってもうまくいかない」というのはイラショナル・ビリーフ(歪んだ信念)です。

ここに執着してしまうと、マイナス面の虜になり抜け出せなくなります。

「何もない」、「全部ダメだ」という全否定の思考に陥った際には、「イラショナル・ビリーフかも」と、一歩立ち止まる習慣をもつと良いと思います。

あなたには、必ず長所がありますから!