こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。さて、今回は6月26日のブログの続きを書きました。教師間のいじめの分類についてです。

いじめは犯罪である

前回示した、教師による2つのいじめの型に加えて、さらに2つのタイプのいじめの型を示し、それぞれの特徴・事例と対応策について述べていきます。その上で「いじめは犯罪である」という認識を示して、学校の課題を述べます。

第三の型「無思考型」

「無思考型」は、相手に対する特別な感情はありません。こだわりの場面で自分の感情をそのまま出してしまうので、イライラが相手に伝わりやすいのです。

例えば、文化祭に全てをかけているA先生がいたとします。A先生は総指揮を執っています。教員間で協力して生徒の劇の音響や幕の担当をしていたとします。たまたま、音響機器の調子が悪くて、本番の音響が乱れてしました。A先生は、文化祭終了後、「音響がしっかりしていなかったから台無しよ」と職員室中に響き渡る声で叫んだ・・・。
教職員の担当も重要になる特別支援学校でありがちな光景です。

この場合、A先生は「音響」と言っています。音響機器そのものに怒りの感情をぶつけているだけと捉えることもできます。しかし、責任感のある先生が音響機器担当だった場合、「私が悪いんだ」と気を病むかもしれません。また、本当にA先生は、「音響係」に怒りをぶつけているのかもしれません。

さりげなく撃退

「無思考型」は相手の人格を明確に攻撃しようとはしていません。結果的に、相手への攻撃とみなされるいことがあるのです。ただ、頭に血が上って思わず言っているのですから、こういう場合は、さらっと返して現実に戻してあげると良いでしょう。この文化祭の音響の例では、「機械がやることですから。もう古い機械ですしね」と言えばよいのです。ただし、言われた先生ではなく、周囲の先生が言うのがポイントです。簡単に黙らせることができ、継続的ないじめにつながることはありません。

第四の型「愉快犯型」

「愉快犯型」は、意味なく相手を苦しめることを楽しんでいるので最も悪質です。はっきり言って、改善の余地はほとんどありません。管理職に即相談、弁護士レベルです。

悪びれないので対処困難

例えば、理不尽に攻撃してくる相手には、淡々と「楽しいですか?」と問えば、返す言葉がなくなり黙ることが多いです。
しかし、愉快犯型は悪びれもせずに「楽しいよ」などと返し、さらに被害者の心を傷つけることがあります。よって、すぐに立場ある人間に事実を伝えて対処することが必要です。

犯罪が見過ごされる現場

特に、愉快犯型は、はっきりと犯罪と言い切ることができます。私がなぜ、この問題について書くかというと、気付いている教師が多いにもかかわらず、表立って問題になることがないからです。いじめられた先生はどうなるのでしょうか?「いじめられる教師が悪い。そのくらい言い返せよ!」とでも言うのでしょうか?そのような考えは論外です。

いじめは犯罪です。「いじめる側が悪い」に尽きます。これが言えないなら、子どもの指導をする権利はないと思います。いいえ、最も権利がないのは同僚をいじめている教師。そのような教師は、幼児、児童、生徒の前で説くことは許されません。それでも、同僚をいじめる教師も教師であり続けられる現実があります。

適切な行動

いじめられていることを報告するのは「チクり」でも何でもありません。権利です。いじめられても我慢をしてきた先生方、我慢は無用です。先生方の健全な精神や考える時間は、児童生徒にこそ使われるべきです。早い段階で相談されることをお勧めします。

また、この記事を読まれた管理職や教育委員会、文部科学省の方がいらっしゃたら、教師間のいじめ問題に本腰を入れていただきたいです。「教師不足」は希望者がいない現実だけではなく「去る先生・病休に入られる先生」が多いという現実もあるのです。そして、人を傷つける人間は現場に残る。そして、新規採用教員をいじめる。そして、いじめられた真面目な先生が去る・・・この負の連鎖を本気で止めていただきたい。予算はこのような面にも使うのが必要だと考えます。

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