皆さん、こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。

私自身、初任者の頃は同僚との人間関係に苦労しました。また、人間関係で心を病む同僚を見てきました。
そして今、同僚との人間関係に苦しむ先生方の相談を数多く受けています。

相談内容を聞けば聞くほど、理不尽なものばかりです。直近の相談では、・・・

・副担任としてクラスの生徒の相談に乗ったら、翌日から担任に無視された。現在も無視され続けている
・意見を言うと、「女のくせに(※発言のまま)」と小声で呟かれる(複数回)

というものがありました。

深刻な相談になると、理不尽に責めてくる者が、他の教師を巻き込むというものがあります。要するに、集団で無視したり、悪口を言ったりするのです。

これは明らかに「いじめ」です。現場全体で無くす動きをしなければなりません。

並行して、解決までの間、被害を受けている先生に必要な考え方があります。今回は、その考え方について書いてみます。

人間関係に疲れたら「2-6-2の法則」で乗り切る

「2-6-2の法則」というものがあります。かの松下幸之助氏が提唱したとも言われています。理不尽な圧力を受け、人間関係に絶望した際には、この法則を思い出してください。この考え方を読み解くことで、苦しい状況でも、精神的に楽になることが可能です。以下に整理します。

敵がいるなら味方もいる

まず、「2-6-2の法則」について簡単に説明します。人間関係に当てはめると、以下のようなことになります。

・最初の2 → 自分のことを好意的に見ている人(味方)
・   6 → 自分のことを好きでも嫌いでもない人(浮遊層)
・最後の2 → 自分のことを嫌いな人(敵)

※この法則は複数の場面で応用されるので、ここで示した考え方が唯一絶対のものではありません。

要するに、自分を取り巻く集団の20%からは好かれて、20%からは嫌われる、ということです。敵がいれば味方がいる、と言い換えることもできます。

辛い時は、最初の「2」を考える

理不尽な圧力に苛まれて、職場で孤立したように感じるときには、味方の2割に思いを馳せましょう。職員室に、何も言ってこない方はいませんか。複数が攻撃してきても、あなたを攻撃しない人がいるはずです。

その方たちは、声に出さないだけで、あなたを好意的にみている味方かもしれません。どうしようもなく辛い時には、そのような方たちの中の一人に相談してみましょう。

では、職員室で好意的に見てくれている人がいない時にはどうするか。

はい。学校には事務室もありますね。事務職員や用務員の方にも視野を広げてみましょう。必ず、あなたを好意的に見て相談に乗ってくれる同僚はいます。

もし、そこに踏み出せないなら、外部機関を頼るのも良いと思います。あなたが無事に過ごせるのが第一ですので。

ただ、もし、行動できるだけの元気があるのならば、最初の「2」を探すことで、その後の関係構築にも好影響が出るかもしれませんので、やってみてください。

うまく行っている際には、最後の「2」を頭に入れる

ちなみに、同僚と良い関係が築けて、自信の意見が通りやすい職場環境だと思っている際、留意していただきたいことがあります。

「2-6-2の法則」で行くと、一定の割合であなたのことを良く思わない方がいます。別に人を傷付けたり非常識なことをしていなければ問題はないのですが、ちょっとした気遣いをすると、より円滑な環境になると思います。

例えば、提案事項が認められたら、必ず「ありがとうございます」と言ったり、「御意見、御質問等があれば、いつでもおっしゃってください」と付け加えたりするのです。社交辞令的であったとしても、自分とは違う意見の方への気遣いとして意味を為す重要なことだと思います。

いびつな関係でどこに力を注ぐか

「集団の中に必ず仲間がいる」というのは安心材料になると思います。しかし、理不尽であるか否かに関わらず「自分を良く思わない相手」や「敵」がいて、しかも何とも思っていない人もいる・・・。この状態を居心地悪く思い、「いびつだ」と気にする人もいることでしょう。

よりベターなのは、「私だけではなく、皆がそう」、「どこの職場、集団に入っても同じ」と考えて気にせずに過ごせることでしょう。しかし、人間関係というのは仕事の大部分を占めてしまうので、気にせずにはいられない時もあるのが現状ですね。

そのような際に、有効な振る舞いを御紹介します。

自分に良くしてくれる人もいるが、理不尽に攻撃する人もいる。そして、理不尽な攻撃が継続していて辛いというような時、あなたが力を注ぐべきことは、最初の「2」の味方の人に感謝を伝えることです。

攻撃してくる相手は無視です。そして、公的な手段で対応しましょう。意識を理不尽な「2」の集団に向けるのではなく、味方の「2」に向ける。

そして、「いつも私のことを理解してくれてありがとうございます」、「いつも助かっています」という感謝を伝えるのです。改まって伝える必要はありません。関わりがある時に、しっかと伝えれば良いのです。そうすることで、その関係性は保たれます。

そして、職責を果たしているあなたと、その味方の集団を見た「6」の中から、少しずつ最初の「2」に動く人たちが現れます。その現象が自然に起こるのを待ちましょう。

繰り返しますが、最も意識を向けるべきは、あなたを好意的に見て接してくれる方々です。

実は、生徒集団を動かす際には、「6」を最初の「2」に動かすために「6」に直接語りかける方が有効な場合があります。それは、別稿に譲ります。

最初の「2」に意識を向ける理由として、以下のようなことも挙げられます。それは、「うまくいってる事柄・状態に目を向けて意識下に落とし込む」という理由です。

私たちは意識したことをより多く引き付けていきます。気になる理不尽なことに意識を奪われると、その他にも「うまくいっていないこと」が頭をよぎり、より精神的に落ち込むことにもつながりかねません。

そうならないためにも、うまくいっていること、ここではうまくいっている人間関係にフォーカスし、より力を注ぐ。そうすることで、「自分は人に恵まれている。本当にありがたい」という意識になり、感謝している他のことにも意識が向くようになります。そして、心が穏やかになり、眼前の辛い状況にも冷静に対処することができるようになります。

まとめ

人間関係のもつれは辛いですね。しかし、大丈夫です。あなたが人に丁寧に接している限り、あなたのことを分かってくれる同僚は必ずいます。

日常の中で、当たり前のことを当たり前に返してくれる同僚に感謝する習慣を付けると、自分がより大切にすべき相手が見えてくると思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

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