こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。
最近、同僚からの「嫌がらせ」に関する相談を数多く受けるようになりました。私はこれまで、「理不尽な攻撃」という言葉を多用してきました。しかし、ここで、はっきり言いたいと思います。理不尽な攻撃のことを「いじめ」と言う、と。

教師間のいじめもカテゴリー化できる。

今回は、教師のいじめを2つに分けます。そして、それが起きる背景を述べて、対応策を提案します。

やる気がない教師によるいじめ(「無気力型」)

一つ目は、教師としての責任を果たさない、つまり、やる気のない教師によるいじめです。具体的には、以下のようなものがあります。ごく一部です。

  • 同学年の他学級の教師が学級通信を出すと、いじめる。
  • 他の部活動の顧問教師が合宿を取り入れると、いじめる。
  • 同学年の他学級の教師が学年保護者会の後に、学級保護者会をやると、いじめる。
  • 同教科の他教師が、最新の指導法を授業内に取り入れ始めると、いじめる。

理由は、自分はやりたくないから

この場合、いじめる理由は、自分もやることになっては困るからです。やる気がないので、「余計」なことはしたくないのです。実際には、「先生もやってください」と言われているわけではなくとも、「恐れ」を抱いて腹いせにいじめるのです。言われたとしても、やるやらないを決めるのは自分です。指示伝達事項や学年、部活動の決定事項にならない限りやらなければ良いのです。「やらないこと」をスタンダードにしていることが、他者への攻撃となって出ていることが問題です。

嫉妬による教師のいじめ(「嫉妬型」)

2つ目は、嫉妬しやすい教師によるいじめです。具体的には以下のようなものがあります。ごく一部です。

  • 若くて児童生徒に人気のある教師をいじめる。
  • レクリエーションで楽器などの演奏ができる教師をいじめる。
  • 研究授業で管理職に褒められた教師をいじめる。
  • 保護者うけの良い教師をいじめる
  • いわゆる「有名大学」卒業の教師をいじめる。

理由は、相手が自分にないものを持っているから

この場合、いじめる理由は、相手と自分を比較して「勝手に」劣等感を募らせて、怒りが沸いてきているわけです。「怒り」の根源は「悲しみ」です。自分が「できない」と思って(思い込んで)悔しくて悲しくなっているわけです。それを全くの罪のない教師に「怒り」として出していることが問題です。

アプローチできるのは「嫉妬型」である

どちらもかなり質が悪く、管理職の指導が必要ですが、ほとんど「放置」されています。大問題ですね。その結果、心ある教師が心を病んだり、教職に見切りを付けたりしているわけですから。管理職も指導しないなら、まずは第三者教師か自分で対応するしかありません。対応して変化が望めるのは、「嫉妬型」です。

自己肯定感を上げる

「嫉妬型」の教師は、できないことを「悔しい」と思っています。そして不貞腐れたりイライラしているわけです。自己肯定感が非常に低い状態です。ということは、「できる」と思わせて自己肯定感を上げてやると、いじめが最終的に収まることがあります。以下に、「嫉妬型教師」の自己肯定感を上げるための言葉を、いくつか挙げます。

  • 「先生の経験は、生徒に多くのことを背中で語っていますね!」
  • 「先生は、楽器とかせずに、ここにいるだけで生徒は安心してますよ!」
  • 「先生の授業を見せてもらいましたが、あの〇〇君が起きてましたね。私の授業なんて、いつも寝てますよ。今度こつを教えてください!」
  • 「私は若いので保護者も軽く話しかけてきて、ちょっと複雑です。先生のように大事なことのみピンポイントで相談してもらえるためにはどうすればいいのでしょうか?」

良いところを見ておく

「嫉妬型」の教師は、「無気力型」と異なり、自分なりに職務に励んでいることが多いです。したがって、日頃から相手の良いところを見る習慣を付けておくと、いざという時に役立ちます。また、「嫉妬型」の教師に大げさにお世辞っぽく言うのは厳禁です。「馬鹿にされた」と思って、さらにいじめがひどくなる恐れがあります。

放置されていることが問題

そもそも、「いじめ」が放置されていることが問題です。それでよく、子どもに「いじめはいけない」と言えるなと思います。組織として、毅然と対応することが必要なのではないでしょうか。現状は、「いじめ」を問題視した先生が報告しても、「〇〇先生(いじめられている先生)にも何か問題があるのでは?」、「もう大人だからね」、「本当にいじめなの?」、「うーん・・・。」、「分かった。→(後日)大丈夫みたいだよ」といった反応が多いのではないでしょうか。

いじめられるのは弱い立場の教師と将来有望な教師

教師のいじめも、いじめられるのは「弱い立場」の人です。おとなしい人や言い返さない人が狙われます。同じことをやっていても、いじめる教師は自分より強い相手をいじめることはありません。まさしく「弱い者いじめ」です。断っておきますが、いじめられる先生は「弱く」ありません。むしろ強い方たちです。いじめられても自分の中で処理しようとする真面目で強い方です。

あと、先の例で分かる通り、これまでにない実践をしていたり他者から好意的に見られる有望な教師が多いです。その教師がいじめで現場を去る・・・あり得ないことです。しかし、その現実が存在し放置されている。もう、動く時ではないでしょうか?

教師が足りない?

最近、「教師不足」という問題が生じてきました。いくつかの自治体では、かなり深刻です。口だけで、「教師は魅力的」と言っても、このような実態では何の説得力もありません。「多くの方が、同僚のいじめを受けている」という現実に向き合う時ではありませんか?

まとめ

今回は「無気力型」と「嫉妬型」教師によるいじめについて書きましたが、そのような教師全員がいじめに走るというわけではありません。手を打てるポイントを分かりやすくするために分類してみました。いじめを受けている先生、ぜひ行動を起こしてください。子どもたちのいじめ指導でも言うと思います。「加害者が悪い」と。先生、あなたは悪くない。

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