皆さん、こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。
私は教師を辞めて、カウンセラーとして起業した当初は、交通誘導警備員のアルバイトも掛け持ちしていました。
多様な同僚の方と知り合うことができ、また、一つの職業が社会に貢献できる道筋なども分かり、大変良い経験になりました。
しかし、時には・・・、いやほとんど毎日だったのですが、ドライバー等からあまりよろしくない言葉を投げかけられることがありました。
そこで、今回は、私が警備員の仕事で経験した「理不尽な言動」について述べていきたいと思います。
そして、学校現場に置き換えて考えて、「理不尽」への対応について考えていきたいと思います。
目次
理不尽は感情
罵倒や暴言などの背景にあるのは「感情」でした。そこには、「理性」や「理屈」が見られません。
感情優位な状態は、敵意むき出しで、自己を正当化します。そして、客観視ができていません。
警備員だろうと教師だろうと、そのような言葉を浴びることがあります。
大切なことは、感情をぶつけてくる相手と同じ土俵に立たないこと。
そして、ひどいものには、法などで対応していくことをためらわないことです。
それぞれ整理して、対策をまとめます。
警備員に向けられる暴言集
ここでは、水道管の取替・新設の工事を想定します。ちょうど、地震対策で、揺れに強い水道管を入れる時期でした。
そこで通行止めをして、迂回路を説明したり、お願いしたりする役割を果たしていた時の状態です。
なお、矢印以降は、客観的反論の一部です。口には出せません。心の声であり、冷静かつ公共の意識のある方であればこのように考えるであろうというものです。
「何で、こんなところで工事してるんだよ」
→・市民のためですが、何か?。
・市の依頼で警察が許可を出しています。直接、御連絡ください。
・あなた、水道使わないのですか?
「全ての交差点、全ての道にに警備員を付けろ。何やってんだよ」
→・充分つけてます。全てに付けられるわけがない。
・役所(依頼者)と警察(許可者)に言いましょう。
・それ、本気で言っているとしたら・・・
(タクシーの運転手が)「ここはタクシーがたくさん通るんだよ。迷惑なんだよ、ボケ」
→・この場所よりもタクシーが通る道はたくさんありますよ。
・自分がイライラしているだけですよね?
・あなたのイライラでお客さんも不快になっていますよ。
「てめえ、なめてんのか」
→・まったく、なめていませんが。
・その言葉、法に触れますよ。
・言ってよいことと悪いことがありますよ。
※伝説編
➀迂回路を説明するために「どちらに行かれますか」とたずねると、目の前が工事をしているにも関わらず「まっすぐだよ」と言って挑発してくる者。
→どうぞ。人を巻き込むのはやめてくださいね。
➁説明する前に、猛スピードで私の体すれすれに去っていく者。
→悪質。
なぜ、感情的になるのか
そもそもなぜ、ドライバーは感情的になるのか?大きく分けて2点挙げられます。
一つ目は、理性と想像力が著しく不足していることが挙げられます。
自分自身にも関係のあるライフラインの工事。それに対して暴言を吐くということは、自分は使わないと宣言していることに想像が至らない。
「自分の思い通りに道を走ることができないなんて、許せない」という思いが勝っているのでしょう。
それ以前に、苛つきを、全く無抵抗の相手にぶつけるのはよくないという理性が働いていません。
二点目は弱い立場の相手だと知っているからです。基本的に、警備員は上記のような暴言を吐かれても「申し訳ありません。御協力お願いいたします」と返します。そのように教育されます。
それを知っているから、強気になるのです。
同僚いじめも感情優位
それでは、前述の例を学校現場に当てはめてみましょう。
今回は、ようやく公になりつつある「同僚いじめ」に絞って述べていきます。
同僚いじめ犯罪も、想像力を働かせずに、自分の感情をぶつけることで起きます。
嫉妬型いじめの場合
初任者のもとに、児童が寄っていく光景、
初任者が保護者からも笑顔で話しかけられる光景、
自分にないそのような光景を見て、嫉妬の感情が沸く・・・。
そして、「初任の分際で許せない。自分にないものを得ているお前を許せない」という声なき声に負けて、その初任者に危害を加える。
見苦しいですね。
しかし、本当に多いです。このケースは。
当然、被害者は初任者だけではありません。
無思考型のいじめの場合
家族関係がうまくいっていない場合、休憩時間に家族の話を楽しそうにしている同僚をなじって、なじって、なじりまくる・・・。
こんなケースもあります。
要は、「自分の触れられたくない点に触れた!」という言い分なのでしょう。
休憩時間、しかも悪意はなんにもない。さらに、楽しめる相手とこそっと家族の話をしただけ。
そんなことはお構いない。相手のことは関係ない。自分が許せないことは許せない。
そういう判断基準で、人格否定の言葉まで飛び出す始末。
このような例も、非常に多いです。
職員室内でです。
無気力型いじめの場合
学級通信を出す、隣のクラスの担任を責める・・・。
「そんなのやめてくれよ。私までやる必要が出てくるじゃない!」
知ったことか、という感じです。
誰もあなたに「やれ」とは言っていない、という感じですね。
しかし、このようなケースも非常に多い。
とにかく、仕事をしたくない。
やらなくても給与が保証される現実。
こうして、理不尽に非難された側はやる気をなくし、馬鹿馬鹿しくなり、離職するケースもあります。
本当に多いです。公に報じられないのも不思議でなりません。部活動の非難ばかり。
実際には、このような無気力型の教師による嫌がらせや、仕事の偏りが組織をいびつにしています。
とにかく自分の権利を守るために必死。相手が児童生徒のため、いえ、それ以前に教師としての職責を全うしているということが想像できない。
何とかしてほしいですね。
愉快犯型いじめの場合
これは、もう最低最悪の、即法律で対応すべきものですね。
人をいじめて楽しむ型です。人の痛みを想像できない。
自分の感情優位の最たるものです。
甘い環境にあぐらをかいて甘い蜜を吸っているタイプです。
社会人であること、教師であることが許されませんが、現実的には普通に給与をもらって仕事をしています。
こういう現実を変えねばなりません。
現実を見て対峙する
以上のように教師いじめも、想像力の欠如や自分の感情を優先させることから生じるのです。
そして、「この相手なら、何を言っても大丈夫。何をしても大丈夫」と判断していじめ犯罪に手を染めるわけです。
卑劣極まりない行為です。
絶対に無くしていきましょう。
ちなみに、上記に示したいじめ犯罪の4つの型について述べたブログのリンクを下記に貼ります。参考にされてください。
先生、それは教師同士の「いじめ」ですよね?➀
先生、それは教師同士の「いじめ」ですよね?➁
感情に乗っからないこと
感情で理不尽に責めてくるいじめ犯罪には、どのように対応すればよいのでしょうか?
それは、相手の感情に乗っからないことが大切です。
胸がざわつくということは、感情を揺さぶられているということです。
いじめ犯罪加害者にまともに向き合う必要はありません。
言い換えれば、同じ土俵に立つ必要はありません。
嫉妬や無気力、狡猾さ渦巻く土俵に足を入れることなど、あなたには必要ありません。
あなたは児童生徒のために、やるべきことをやれる人です。
あなたが感情を出して向き合うべきは、児童生徒、そして保護者です。また、教師としてともに歩んでいる同僚です。
加害者の感情による理不尽な攻撃には、感情では向かわない。
では、何で向かうのか。
はい。法です。
即、裁判とまではいかなくとも、教員には懲戒処分があります。
それだけのことを相手はやってきているわけです。
自分がされてきたことを証明する準備をしていきましょう。
理不尽な攻撃には感情を乱されずに、無視です。
そして、信頼できる人に相談する。
大切なのは、日々、証拠を整理しておくことです。
私の相談者の方も、校長からのいじめ犯罪を、証拠をもって打ち砕いた方がいらっしゃいます。
ならぬことはならぬです。
あなたは正しいのです。
何も悪くありません。
加害者が攻撃を止めなければ、出るところに出ましょう。
その相談も随時受け付けています。