皆さん、こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。

前回、私のうつ病の経験を書きました。

その中で、他自治体の教員採用試験を受験して合格したことに触れています。

しかし、うつ病は完治していませんでした。

その後、新しい職場で次第に良くなって、症状もなくなっていくのですが、今回はそのことについて書きます。

私のうつ状態を緩和させていったものは・・・

「感動」でした。

「感動」の種も身近にある

「感動しよう!」と意識していない時に感動すると、そのギャップから良い意味での大きな衝撃を受けます。私が受けた感動について説明をします。その上で、日常にある感動について述べ、その生かし方について提案します。

理念に心が揺れた瞬間

新しい自治体での最初の勤務校はろう学校でした。私の専門とはいえ、前年度痛い目に遭っています。

恐る恐るのスタートでした。

そんな折、勤務校の立ち上げの時の資料を目にする機会がありました。

そうです、その学校は創立間もない新しい学校だったのです。

今では珍しくありませんが、当時はICT教育で最先端を走っていました。

資料の中に、幼児児童生徒と教員が映っている写真がありました。

そこに書かれた文字に、私は心を奪われました。

それは・・・

宇宙一のろう学校を創ろう!

というものでした。

乳幼児教育相談・幼稚部から高等部専攻科まであり0歳から20歳まで在籍する学校。

それだけ、教員数も多く、完全な一枚岩というわけにはいきません。

しかし、その学校の教職員は方向は同じ方向を見ていました。喧々諤々の言い争いをしても、手段の問題。目的のあるところに議論は生まれるのです。

私は、「宇宙一のろう学校を創ろう!」という文字を目にした時に、その職場の教職員の言動の意味が腑に落ちました。

そして、理念こそが人を動かし活気を生み、幼児児童生徒への教育的な愛情につながっていくのだ、ということを理解したのです。

専門書や自治体のパンフレット等で「理念」を目にすることはあっても、言行一致の現場というものに遭遇したことがなかったので、それまでは実感が沸きませんでした。

しかし、勤務先のろう学校は、まさに言行一致。

前任校で、一人希望を抱き、情熱を持ち・・・

その情熱に冷や水を浴びせられたこともあり、新しい勤務先での「宇宙一の・・・」という理念・目標に強く惹かれたのかもしれません。

このギャップが私の心を蘇らせました。

ふとしたきっかけで、人は変われるのです。

感動は大きなものだけではない

感動は、「自然と心が動く」ものですね。だから、人の感動にあれこれ言う必要もないですし、言われる筋合いもありません。

あなたの心を動かすもの。それらに出会った時がチャンスです。

「感動することなんてないよ」という御意見もあるかもしれません。

ただ、

ただ、

感動とは、私が述べたようにギャップがあり、大きく状態を好転させるものだけを指すのではないと思います。

  • 「これ、何だかいいな」
  • 「この人、優しいな」
  • 「今日は空気が澄んでいるな」
  • 「今日は小鳥が鳴いていたな」
  • 「この花の黄色は鮮やかだな」

といった、小さな気付き・・・

いえ、これまで気付かなかったのであれば、それは大きな気付きとも言えます。

何気ない気付きは、心の動きを表すものです。

感動を客観視する契機に

実は、鳥は常に鳴いていたのかもしれません。花も以前からあったのです。

では、なぜそれらに気付いたのか・・・

なぜ、意識上に上ってきたのか、を考えてみましょう。

そこで、自分自身の状態を客観視してみるのです。

  • 「少しずつ、周りを見渡せるようになってきたかも」
  • 「そういえば、人と話すのが苦痛ではなくなってきたな」
  • 「睡眠時間も一定になってきた」

では、これはなぜか・・・

「そうか、今の職場の同僚は他者を責めない。褒めることもないけれど、けなさない。そこに、自分は安心感を抱いているのかも」

等々、自分にとっての良い環境に気付くことにもなります。

そして、「ここならばやっていけるかも」という気持ちをもつ。

そこから、過去の辛い記憶は上書きされ始めます。

自分に合った形の休息の中で

うつ病と診断されても働き続ける選択、休職する選択があります。働くにしても、部活動指導や補習授業、分掌等の量を減らしてもらうことも可能でしょう。

フルに働くにしても、帰宅後の過ごし方を変えることも考えられます。

それぞれに合った休息をとっていくことが大事です。

その休息の中で、心動くものに出会った時に、ぜひ客観視する時間を作ってみてください。

人間は、良くも悪くも変化しています。ずっと悪い状態のこともありませんし、ずっと良い状態のこともありません。

日単位で見ても年単位でも見てもそうです。また、身体的な状態で見ても精神的な状態で見てもそうです。

うつ病という辛い状態であっても、必ず良い方向に動く時間帯、日があります。
そのような時に、心が動く瞬間をキャッチされると良いと思います。

セッションでも、「感動」の生かし方について、より具体的に説明していきます。そして、〈カウンセリング→コーチング〉の流れで、お悩みを紐解き目的地を明らかにしていきます

自己を客観視できずに苦しんでいる方も、ぜひ一度御相談ください。

うつ病に苦しむ先生方、今後の選択も含めて御相談に乗らせていただきます