こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。ただいま、帰省中です。やはり、故郷は落ち着きます。街の、空気、景色、言葉・・・、そして実家。卒業生にとっての学校も同じなのではないか、と思います。だからこそ、卒業した学校のことを「母校」と表現する日本語は素晴らしいと思ったりもします。そして、先生方は卒業生にとって「帰る場所」であるように思います。
目次
母校を想う様々な形
卒業後に学校に挨拶にくる生徒の中には、意外なメンバーが入っていることも多いです。在学中は、生徒指導上の課題を多く抱えて、進学や卒業が危ぶまれたケースもあります。また、母校に挨拶に来ない生徒が何も考えていないかと言うと、そうとは言い切れません。教師の指導の積み重ねは、時間をかけて生徒の心に沁み渡っていきます。
教育の結果は卒業後に出る
教育の結果は、卒業後に出ることが数多くあります。学力面、生活指導面、対人関係面など、それが本当に生きてくるのは、必要性を実感した時ではないでしょうか。定期考査での成績アップや校内での友人関係をうまく行くように指導するのは重要なことです。しかし、多くの先生方はその先を見て指導されているように思うのです。
高校卒業後に待つ勝負の世界
大学進学後、周囲には能力の高い人がいます。また、自分で時間割を管理していく必要もあります。そこで、高校時代、自分がいかに守られていたのかに気付くこともあるでしょう。さらに、社会に出たら、言い訳が利きません。結果を出すことが至上命題となります。
大学や社会で味わう孤独や挫折。その時に高校時代(小学校、中学校時代のこともあると思いますが、ここでは高校に限定して話を進めます)の先生の言葉が頭をよぎることもあるでしょう。授業時、HR時、生活指導時、部活動時の先生の言葉。当時は素直になれずに受け入れられなかった言葉がすんなりと落ちる時が来るように思います。そして、先生、学校の温かさに気付くこともあるでしょう。
事は簡単ではない
先生方は生徒のためを思って、「社会に出たら・・・」ということを口にされると思います。そこに見通しがある時、言葉には説得力が生まれます。ただ、昨今、即効性が求められる傾向が強くなり、「社会に出たら・・・」という言葉を毛嫌いする風潮があるように思います。私も多く経験しました。生徒、保護者、社会が「即戦力」を叫ぶ傾向がかなり強くなっています。
教師の工夫
そのような厳しい社会情勢の中でも、多くの先生方は諦めません。生徒のために、言い方を変えて、卒業後を見据えた指導をされています。そこで、それは根気が必要な指導です。授業であれば、通り一遍の趣意説明ではなく、それぞれの学級や学習グループに応じた内容になっています。このような工夫の一つ一つが、生徒が卒業後に生かせる知識技能の習得に結びついていくように思います。
戻ってくる卒業性
卒業後、イベント参加以外で自主的に母校を訪れる生徒を大別すると、3分類できるように思います。それぞれの対応に当たる先生方は、まさに「親」のようです。
「充実しています」系
大学生活や仕事がうまくいっていることを報告する卒業生です。その中で、「先生が言っていた意味が良く分かりました」と感謝の気持ちを述べる場合も多いですね。教師冥利に尽きますね。
「不安・迷い」系
自分が思っていた大学や仕事の内容と現実が違っていたりした場合や、実力不足を感じている場合に訪れる卒業生です。悩みを相談して、さらに助言を求めている場合も多いです。卒業後も頼られる先生方。これも教師冥利に尽きると思います。
「何となく」系
「帰省して暇だったから」と顔を出す卒業生もいます。しかし、何となくであれ、出向く場所が母校であるということは、心の奥深くに学生時代の思い出が残っているのではないでしょうか。先生方の指導の成果のように思います。
教育における成果とは、このように数値化できないものが多いのですし、教師も卒業生の訪問は嬉しいものです。
意外な卒業生の来校
在学時には課題のあった生徒が、卒業後に顔を出してくれるのは、意外性もありますが何よりも嬉しいことですね。すっかり角が取れて丸くなった卒業生を見る時、在学時の指導が実を結んだように思われることでしょう。
見返りを求めない想いは最強
先生方の指導は、生徒からの感謝、見返りを求めてのものではありません。生徒たちのことを想って指導を積み重ねます。それは確実に生徒たちの気持ちに通じるのでしょう。時間が経ってから、そのことに気付く卒業生が多いことが物語っています。
遠くにいても
母校を訪問しなくとも、心の中で思い続ける卒業生もいます。母校の部活動の地方予選の結果をチェックしたりする人や、メディアで母校の名前を探す人もいます。自分が過ごした学校というのは、その時の思い出とともに大きな存在となるのです。
教師の役割の大きさ
教師は卒業生にも影響を及ぼし、彼らが帰ってくる親のような存在でもあります。その点を見ずして、短絡的な業績評価等で、教師の意欲を削ぐのは大きな損失です。
行政の皆さん、教師の大きな役割を理解した施策の実施をお願いします。また、地道に実践を重ねる先生方、今後も自然な形で卒業生の帰る場所であり続けてください。
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