こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。昨日に続き、保護者に関して書いてみました。すっかり、根付いてしまった「モンスターペアレント」という呼称。モンスターペアレントって、誰なんでしょうか。

保護者をひとくくりにしないこと。また、1度うまくいかないからといって、決めつけないこと。それでも、本当に「モンスター」と言いたくなった時の働き方は、呼称を変えること。

保護者を個としてみること

モンスターペアレントは「理不尽な無理難題をふっかけてくる保護者」とここでは定義します。一部の保護者がそうであったとしても、全員がそうではないわけですから、協力的な保護者、普通の保護者にフォーカスしていきましょう。とにかく、保護者をグループとしてみないこと。これは、保護者への礼儀でもありますね。

過去は水に流してみる

一度でも、理不尽なことで責め立てられたら、その保護者に対してマイナスイメージを持ってしまうことが多いと思います。これは何も、教師と保護者の関係に限りませんね。ただ、ここで「過去を水に流す」姿勢を持つと、その保護者も「この間は悪かったな」と思うことだってあります。過去を水に流せば、態度も固くならずにすむからです。笑顔とはいかないまでも、いつも通り接していれば、関係も改善していくことが多いです。また、過去は変えることができません。そうであるならば、今後に期待して、常に「今」を普通に積み上げた方が良いです。

それでも「モンスター」と言いたくなったら

どうしても、変化しない保護者はいます。年間を通じて、理不尽の嵐・・・。こうなったら身がもちません。そのような時に、まず必要となるのは、「モンスターペアレント」という概念で見ないことです。言葉の力は強力です。心の中で、「〇〇さんはモンスターペアレントだ」と唱えていると、モンスター像は勝手に膨らんでいきます。これが委縮を生み、精神不安につながります。そして、その保護者からの理不尽な攻撃的な言葉は心の中に入れないことです。「先生はダメですね」と言われたら、「せ・ん・せ・い・は・だ・め・で・す・ね」と文字列に変換してください。そして、「〇〇さんは、そう思われるのですね」とはっきりと言いましょう。これが自分の自尊心を守ります。先生、あなたは保護者に人格を否定されるような人ではありませんよ!

まとめ

「モンスターペアレント」というのは、呼称によって作られたものです。確かに、「モンスター」という枕を付けたくなるくらいひどいことを言われることもあります。しかし、そのような時には、必要以上に不安を生み出さないようにするためにも、「呼称」を変えてみることから始めてください。応援しています!