皆さん、こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。

苦難が訪れた時、「これは自分にとって意味があるんだ。どんな苦難も意味があるんだ!」と思えたら、前向きに進んでいけますよね。

実際に、そのような格言はたくさんあり、「試練とは、それを乗り越えることができる者にのみ与えられる」というのも有名だと思います。

では、苦難に見舞われた時、理不尽な苦境に立たされた時、そのように思うことは手放しで推奨されるのかどうか。

今回はそのことについて述べていきたいと思います。

心の回復には順番がある

理不尽にいじめられたり、病気に見舞われたりした時、すぐに、「これは私にとって必要なんだ」と前向きになることは難しいと思います。

まずは、絶望感や悲しみが訪れて当然です。そこを経て、人は変わっていくのだと思います。

その順番は、「だから」→「それでも」→「だから」です。

以下に説明していきます。

苦しさ、辛さをありのまま受け入れる

まずは、「自分は苦しい・辛い」というのを受け入れる段階です。

「私は今苦境に立たされている。だから、辛い」という流れです。

「苦境」と「辛い」という語句が順接の接続詞でつながれていて、違和感はないと思います。ごくごく自然な感情です。

理不尽にいじめらえたりしたら苦しいですよね。辛いですよね。

当然です。

その苦しみや辛さを吐き出していいのです。吐き出した方がいいのです。

そうすれば、分かってくれる人も現れます。

そして何より、「苦しいから、~したい」、「苦しいから、~しない」という考えになり、次の行動に移りやすくなるのです。

苦しさに肯定的な意味を見出し、前向きになる

次の段階は、苦境に立たされたことで「発見や気付きを得られた」と分かった場合の心の状態です。

その場合、「今回のこの苦境は、私に少し休んで自己を見つめ直させるためにあったんだ。苦境があった。確かに辛かった。それでも、私は良かったと思う」

「苦境」の後に「それでも」という逆接が用いられ、「肯定的」な「良かった」に結び付いています。

ここで重要なのは、他者から無理やり押し付けられた考え方であれば聞き流して良い、ということです。

あくまでも、自分の中での気付きがあって初めて、心から前向きになれるのです。

苦境に立ち向かう、生かす、という姿勢につながっていくのです。

その気付きが訪れるまで焦らないことです。

ただ、自分から相談するのは大変良いことです。

一人で抱え込まずに吐き出すこと。前にも書きました^^

いろいろな方に相談をしてみてください。

話す中、聴いてもらう中、助言をもらう中で、気付きを得るのが早くなるということもあります^^

苦境が来た!嬉しい!

苦境に肯定的な意味を見出し行動していく中で、成長をすることが多くあります。

その過程で、新たな苦境が訪れることも。

そんな時に、適切な流れを踏んできていれば、次のような心持ちになることがあります。

それは、

「また苦境だ。だから、私はとても嬉しい!」というものです。

「苦境」と「嬉しい」を順接の「だから」でつなげています。

逆説的ですが、「苦境が自分を成長させてくれる」ということが含まれているので、真理を表しています。

ただ、・・・・

この段階になったほうがいいですよ!と言うつもりはありません。

ましてや、いきなりこの段階になれ、なんておかしな話だと思います!

ごく自然な形で、この状態になれたらラッキー、ぐらいに考えていて大丈夫です。

いろいろな人がいろいろな意図で、「苦境なんかじゃないよチャンスだよ!」といきなり言ってくることがあることでしょう。

しかし、それは話している自分にとってはクリアした状態だから言えることです。

思いやりのある人であれば、相手の心に配慮し、ペースを尊重してくれるはずです。

誰の話を受け入れて生かしていくか、ということにもつながると思います。

ちなみに、最初の段階でも、2番目の段階でも、自分は自分です^^

苦境と向き合い、少しずつ行動を重ねる。

そのことこそ尊いのです。

生徒のことに話を移すと・・・

さて、この流れを踏むのは、大人だけではなく、児童生徒も同じです。

したがって、悩んでいる児童生徒に、「大丈夫だよ」をいきなり連発するのは、少々危険な面もあるということです。

確かに、小学校低学年や精神的に不安定になっている児童生徒に対しては、絶対的な安心感を与えることが大切です。

しかし、まずは「辛いよね」と共感すること。そこからじっくりと向き合う姿勢が、児童生徒が自然と段階を踏んで「気付き」を得ることにもつながりやすいのだと考えます。

実際には、ケースバイケースになる難しい問題ですので、一人で抱え込まずに複数で対応していくということも大切になってきますね。

悩みに向き合う時間のゆとりを

自分の悩み、同僚の悩み、児童生徒の悩みに向き合って支援するためには時間が必要です。

学校現場に時間的なゆとりや、多様な活動で多様な人と関わり合えるゆとりが生まれること、ゆとりを堅持することを望みます。

なお、どの段階でも相談可能ですので、お悩みの方は御連絡ください。