皆さん、こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。
「働き方改革」では、「やらないことを決める」ということも声高に叫ばれています。
その一つとして行事の精選も進んでいる学校も多いのではないでしょうか。
個人的には、特別活動の学校行事は児童生徒の大きな成長の場なので、精選するにも慎重にしてほしいと考えています。
私は「やらないこと」の中で重要なことは、「同僚に対してやらないこと」だと考えます。
一人一人が意識することで、組織は円滑に回り、無駄が省かれていきます。
組織でのわがままは、個も集団も壊す
時間割作成担当者に、個人の「わがまま」を伝える人、いませんか?
学校行事の責任者に無理難題を私情でぶつける人、いませんか?
組織の一員であることを無視した暴走が、組織のバランスを崩します。まず、ただでさえ過重な負担のある担当者に余計な負担がかかります。その結果、組織運営にも影響が出てきます。
この「暴走」を無くすだけでも、組織の回転は速くなっていきます。
時間割作成者に対する個人の「暴走」例
時間割作成は、かなり神経を使い、膨大な時間がかかります。
そして、一つのズレが生じると雪崩式にできていたものが崩れていきます。
近年、大枠を作成できるソフトが使われるケースも増えてきているようですが、細かいところは人の作業です。
教務主任、教務担当教員が作成責任を担うケースが多いことでしょう。2月から3月の年度末にかけて大変な時期が続きます。
また、年度によっては講師が見つからず、4月の始業式前になっても時間割が完成していないことがあります。
そのような際に、心無い「暴走」が担当教師を痛めつけます。
最も多いのが、「今年度、時間割できるの遅くない?」という会話です。作成者の身になって考えることのできない者が、溜息混じりにこのような「暴言」を吐きます。はっきりと言えます。これは「暴言」です。
そして、最悪なことには、「授業できねーよ」などと苛つき始めます。
「いや・・・、教材準備できるだろ」
と突っ込みを入れたくなるのですが。
そして、次のような「暴走」も見られます・・・。
時間割作成者のもとへ出向き、「〇〇先生、月曜日の1時間目と金曜日の午後は入れないでね。」などと宣うのです。
理由は簡単です。月曜日の朝と金曜日の午後に休暇を取りやすくするためです。
介護や育児の特殊事情の方々は、減給のもと短時間勤務をされています。
それとは異なり、おかしなパワーバランスが働き、ジャイ〇ンのように、個人の身勝手な都合を通そうとする者がいるのです。
これが通ってしまうと、時間割は、やり直しに近い状態になります。
そして、担当者の労働時間は増えて、また一人理不尽の犠牲になります。そして、心ある方が疲弊していくと、組織にも影響が出ます。
文化祭担当者に対する「暴走」例
文化祭で、児童生徒よりも鼻息が荒い教師がいます。
このような方に良く見られるのが、会議の場では発言せずに、練習をする中で気付いたことを思い付きで、担当者にぶつけてきます。
「もっと予算はないのか】
「もっと、暗幕を探せ」
「演劇の時間を延ばせないか」
「教室が余っているから使わせてくれないか」
・・・・
等々。
こうなったら、担当者はたまったものではありません。また、他の学年、学級の教師もやる気がなくなってきます。生徒の耳にも入ってしまうと、しらけムードが高まり、「文化」という文字が悲しく映えてしまいます。
動き出して本番に向かう中での、イレギュラーかつ身勝手な発言は組織を混乱に陥れます。
その混乱がもとで臨時の会議などが入ってしまうと、最悪です。
ただでさえ、忙しい中、ある意味余計な時間をとられるわけです。そしてやるべきことは後回し。
そして労働時間は延びていく。
時間割の例同様に、たった一人の身勝手な「暴走」が長時間労働の一因となっているのです。
「暴走」対策
(1)複数担当制を敷く
引継ぎのことも考えて、経験値の異なる教師を複数で単元責任者に充てることが有効でしょう。そして、一人は「暴走」に対峙できる対応力のある人物が良いと思います。
「暴走」する者は、必ず相手を見ます。相手を困らせて、それで悦に入る愉快犯型もいるので質が悪いです。管理職の任命責任とは、このような場面にも及ぶのではないでしょうか。
(2)学年会、職員会での決定事項を重んじる
会議での議論をもって、組織の決定事項とする確認をしっかりとしておくことが必要でしょう。
会議中に寝ていて、会議を聞いていなかったり、資料をなくして内容を覚えていない方もいます。これでは、会議の時間も無駄になってしまいます。
組織の一員として、やるべきことをやるべき時間内にやるという意識を、しっかりと持つことが求められると思います。
(3)「暴走」は管理職対応とする
今回紹介した「暴走」以外にも、いろいろな例があります。20代で単元責任者になることも珍しくありません。そのような方たちが「暴走」する同僚の被害者となり、休職や退職に追い込まれる例もあります。
はっきりと言います。「暴走」はパワハラに近いですよ。管理職の先生にお願いです。「暴走」には早期に適切に対処をしてください。
それが、ごく当たり前に職責を果たす教師を守り、組織の労働時間を含めた環境を守っていくことにつながります。
管理職に期待できなければ、援軍が見つかるまで無視しましょう。単元責任者として、組織全体、児童生徒全体を考えて仕事をしている先生方は、勝手な暴走に付き合うほど暇ではありませんね。
まとめ
同僚に対してやらないこと。その一つ、「身勝手な暴走」について述べてきました。
意識せずとも、なれ合いで、暴走しがちになっている方々もいるかもしれません。そのような暴走を止めて、気持ち良く仕事ができる職場になっていくようにしましょう。