こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。

今回は、「教育は『今日行く』」という言い回しについてです。

私は、この言葉を知ったのはお恥ずかしながら、教師4年目だったように思います。

その言葉は、自分が教師としてやっていることに自信が持てなくなった時に、恩師からいただいた手紙に書いてありました。

その言葉は、私の迷いを吹き飛ばしてくれました。

結果ではなくまずは過程

結果を出すにも、まずは行動することが必要。そうであるならば、行動できる立場の人間が即座に動く。そして、結果に結びつける、という考えでもよいのはないでしょうか。

すぐに行動する。それこそが、今の学校教育問題、社会問題の解決のために求められているように思います。

家庭訪問➀

「教育は『今日行く』」という言葉は知らなかったものの、私は、初任者時代から、生徒に必要だと考えたら即行動する教師でした。

2年目は、家庭の都合で不登校になりがちな生徒の担任になりました。

本人は学校に行きたい・・・。

その気持ちを電話で確認した私は、毎日車を飛ばして自宅まで家庭訪問をしました。その日の授業内容、配布物等を本人と保護者に話をしました。

ほぼ毎日、家庭訪問を続けて、学校側が動いてくれました。

寄宿舎入舎の条件を緩和して、寄宿舎への入所が認められたのです。

即動いた結果として、より良い方法で解決できた好例となりました。

「ほぼ毎日家庭訪問をした」という過程があったからこそ、「不登校解決」という結果にたどり着きました。

即行動した「今日行く」の姿勢も継続への弾みとなりました。

家庭訪問➁

そして、教員4年目。私は異動した学校で、「ご飯を食べていない」という生徒からの訴えがありました。それまでも、めまいを訴えてきていて、本当に辛そうでした。

昨年度までの担任、養護教諭、管理職と相談して、すぐ行動です。

そして家庭訪問に。

そこで保護者から出た言葉は・・・

「迷惑だから帰ってください!」

「えっ?」

と一瞬固まりました。

状況がつかめずにいました。

しかし、冷静に考えれば、ご飯を食べさせていないという現実というのは、保護者も辛いのです。

このご家庭は、ネグレクトや虐待ではありませんでした。経済的な問題です。

そのデリケートな問題に入り込まれたら、それは拒否反応が出るのもある意味当然です。

教師という立場では、「事実確認をして生徒の健康な生活のために」というか姿勢でも、保護者からしてみれば「家庭の問題に首を突っ込むな。こっちだって一生懸命やっている」というお気持ちだったことでしょう。

私は頭を下げ、言葉に気を付けて(多分・・・)、「〇〇君は学校が好きです。だから、元気な〇〇君に会えるのを明日も楽しみにしています」といったニュアンスの内容を伝えて帰りました。

職場に戻る車の中で、私は顔面蒼白でした。

やってしまった。

やりすぎた。

もっと慎重になるべきだった。

とマイナスの思いでいっぱいになったのでした。

しかし、翌日から事態は好転しました。

その生徒は朝と夕(昼は給食)、しっかりと食べることができるようになったのです。

保護者のお気持ちを傷付けたことは大反省ですが、結果的には生徒は助かりました。

保護者との関係も卒業まで良好にいきました。

こちらのケースは、過程ではいろいろあり、賛否両論ですが、結果は得ることができました。

時には火の粉を被ることもあるのかもしれませんね。

この件で、私も悩みましたが、冒頭にある「恩師の言葉」で救われました。「おお、『今日行く』でいいのか」と。

社会問題と照らし合わせてみる

児童虐待問題等で、新聞には、「また、及び腰」、「遅すぎた判断」という文字が踊ります。しかし、踏み込めない風潮を社会自体が作っている現実もあります。

おそらく、家庭が抵抗している状況で確たる証拠もなく訪問すれば、何らかの処分が下ります。もしかしたら、身分を失うかもしれない。それだけの覚悟が伴うことなのです。今の制度では。

児童相談所の職員等も、忸怩たる思いでいらっしゃるのではないでしょうか。

私は、若気の至りと思われていたのか信頼していただいていたのか分かりませんが、管理職から「ゴー」サインが出ました。

また、若くて身分などどうでも良かったのかもしれません。

それ以上に、生徒のことを考えた時に、できることをやっていきたかったのです。やって後悔するなら良い、と。準備を周到にして動いてダメなら、それは仕方ない面もあります。

虐待等の予防、早期発見の意味でも「今日行く」の理念が、社会の至るところに浸透していってほしいと思います。

まとめ

教育には100%の解答はないと思います。だからこそ、早期に動き、修正して、課題を解決していく姿勢がより良いのではないでしょうか。

その姿勢でうまく行かなった時に非難をするのではなく、「お疲れ様。次は、私がやるよ」、「まだ、大丈夫です!」といった声掛けをしていく職場風土が欲しいです。なんとしても!

そのような職場風土醸成のヒントもお伝えしていきます。

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