こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。私は、副校長(「教頭」の自治体もあると思いますが、ここでは同義で用います)も心から応援しています。副校長として任用された年度から、心身ともに疲れて病気休暇に入ったり、希望降任する方もいらっしゃいます。職員室という学級の担任である副校長には輝きを放っていただきたいと思っています。
目次
校長の補佐役として校長を支えると・・・
副校長も教員です。ただ、校長の補佐役として、校長の考えを受ける必要があるのです。この点が、自己の信念と相容れないものであると大変辛いことになると思います。しかし、それでも「おかしなことはおかしい」毅然とした態度を持つことが、あなたの崇高な目的を果たすために必要ではありませんか?
かつての理想からかけ離れていく
副校長先生も「教諭」時代は理想に燃えて実直に子どもたちのために教育実践を重ねていらっしゃた方たちがほとんどだと思います。しかし、副校長に昇任した後、上からの要求に、自身の信念を曲げて日々を過ごすことも増えてくると思います。過去の理想とは程遠い職務をこなすことになってしまうこともあるでしょう。
割り切る
ここで、「管理職とはこういうものだ」と割り切るのは仕方ない面もあるかもしれません。校長になるためには、賢明な方法であるし、これまでのスタンダードがそのような姿勢だったという面もあるでしょう。そもそも、上の要求や命に従うのが組織人としての生き方の一つであることに違いはありません。
流れを変えてみる
しかし、誰かがどこかで方向性を変えなければ、澱んだ流れは変わりません!どうか、何のために、誰のために偉くなったのか、ということを常に考えていただきたい。
その上から降りてきた指示・伝達事項は、「教職員を疲弊させるものではありませんか?」、「苦しんでいる教職員が現場を去らねばならぬほどのダメージを与えるものではありませんか?」
目の前の教職員のために
どうか、副校長先生。目の前で苦しんでいる教職員を救っていただきたい。教職員のために、あなたの信念を貫いてほしい。校長から梯子を外される教師を助けてください。
トラブルの責任を押しつけられた教師を救う
「イチャモン」レベルの保護者からのクレーム。例えば、授業中立ち歩く児童に、「今は、座ります」と静かに毅然と指導をする先生がいたとします。ある日、その指導をいつもより多めに授業内に受けたことにイラついた児童が、帰宅後保護者に「先生に暴言を吐かれた!」と言ったとします。
そして翌日。保護者は校長室に怒鳴り込む。そして、「〇先生は言葉の暴力で、子どもを追い詰めた」などと主張した場合。校長は事実確認をして、その先生に「大変だったね。大丈夫ですよ。間違ったことはしていない。今後もよろしくお願いします。あとは、私に任せてください」と言ってほしい。
平常から、授業の様子を参観するなどして、いろいろな角度から教師の様子を見ている校長なら、それらのことも踏まえて客観的に判断することができます。しかし、実際はそうではない場合もありますね。
話は聞いても、「とにかく、保護者があのように言っているのだから、あなたが悪い。謝罪しなさい」というケースもあります。これは最悪ですね。まず、客観的な事実を理解しようとしていない点が意味不明です。
また、事実が分からないにも関わらず、保護者への謝罪を促していることもおかしい。さらに、もし、謝罪するのであれば、校長も謝罪すべきではないのでしょうか。
このような校長は、とにかく自分の評価しか気にしていないのでしょう。また、上に立つ資質がないのではないでしょうか。しかし、現実問題、このようなケースは枚挙に暇がありません。
育児や介護による短時間勤務を取得する教師を救う
育児や介護のためにやむを得ず短時間勤務を取得する先生方がいます。その先生方は、持たなくても良い罪悪感まで抱いている場合があります。「迷惑をかけている」という思いを常に持ちながら生活することがどれだけ辛いことか。実際は、限られた時間で密度の濃い仕事をする方がほとんどです。また、まだ来なくても良い時間、もう退勤しても良い時間であるにも関わらず、仕事をし続けている先生方もいます。
教師一人一人の意識が低いとこのように、追い詰められる先生方が出てきます。また、校長も「えっ、今年も取得するの?旦那に取得してもらえないの?」などと軽率な発言をすることがあります。配偶者も協力していることがあるにも関わらず、自分の学校の、いや自分の個人的な都合で、権利である短時間勤務を取得しないように圧力をかけるなど・・・。困ったというか、呆れた話です。
校長がこの調子ならば、副校長が立ち上がるしかありません。校長に異を唱え、教師集団の意識を変えるのは、副校長先生です!
在り方が問われる時
理不尽な状況で苦しむ教師がいたら、まず寄り添って、「大丈夫ですよ」と安心感を与えていただきたい。その時に見るのは校長ではなく、目の前の先生方ですね。それが、副校長先生への私からのお願いです。その姿勢こそが、副校長先生、あなたの目的に合致するのではないでしょうか。これから経験を積み、校長となり、子どもも教師も輝く学校を創っていくという目的に。「人として」ということを第一に、堂々とした在り方を示していただきたいと思うのです。
時には校長と対立することがあるかもしれません。しかし、言うべきことは言う、守るべきものを守るという姿勢があれば、結果的に立場が悪くなることはないのではいでしょうか。そして、その姿勢が校長に昇任した時に、絶対的にぶれない信念として、多くの教師を救い、結果的に子どもたちを救っていくのだろうと思います。
副校長先生。あなたの実直さ、信念は、多くの人の光となります。頼れる「教職員の担任」であってください。
★副校長として、迷いはありませんか?ともに、考えていきましょう。