こんばんは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。今日も暑かった地域が多かったようですね。寒暖差で体調を崩さないように御自愛ください。さて、今日は、なぜ私が、「先生の働き方」をコーチングしているのかについて、少々述べてみたいと思います。自己紹介ページも併せて読んでもらえると幸いです。

最初の職場の影響はかなり大きい。そして、マスメディア等に情報操作される場合も。

初任者として、教員生活をスタートさせる職場は、その後の教師スタイルを決定させる可能性があります。また、マスメディアによって喧伝される情報も、ある意味、教師のマインドをコントロールする怖れがあります。それぞれ、具体的な実態と、それに対して私がどのように関わっていきたいと考えているかについて述べます。

理想は打ち砕かれる

前々回のブログの内容を覚えていらっしゃいますでしょうか。教師の世界のお寒いルールについてでした。「何を言うか」よりも「誰が言うか」で物事が進んでいき、「論理」よりも「ムード」が重視されている世界。理想に燃えた初任者(「A先生」としておきます)が意見しようものなら、潰される(こともある)。このような職場に初任者として赴任したら、「教師って最低だな」、「何言っても変わらないなら、適当にやろう」となる恐れがあるのです。

転勤後の行動

すっかり、教師としての情熱をなくし、適当に仕事をしていたA先生。彼が、転勤をしたとします。その時の行動が、今後の分かれ目です。

  1. 転勤先も変わらず、お寒いルールが支配していた場合
  2. 転勤先は前回のブログで紹介した、お互いを助け合うルールが根付いていた場合

1の場合に初心を思い出すのは難しいです。適当なまま、周囲に同化して過ごすことが考えられます。2の場合には初心を思い出し、心を入れ替える可能性はあります。しかし、勤務地で根付いてしまった「教員」という仕事への失望感が強ければ、簡単には情熱は取り戻せません。その場合に、良い雰囲気で回っている職場に、悪い風を入れてしまう存在となる恐れがあるのです。

A先生が心を入れ替えることができなくても、前からいる同僚は何ともありません。無視して、良い実践を積み重ねていくでしょう。しかし怖いのは、その職場に毎年やってくる初任者が受けるA先生の「毒」です。そうです。それが繰り返されていくと、A先生が初任の学校で毒されたように、今度はA先生に毒される初任者が毎年生まれることになる可能性が高いのです。そうしたら、職場は崩壊していきます。

A先生は被害者である

A先生はある意味被害者です。教師になりたての時は、理想に燃えていた。しかし、周囲に毒されてしまった。ここで、「いや、そうなることを選んだのはA先生なのだから、被害者ではない」という考えもあるでしょう。確かに、そうかもしれません。しかし、現場で苦しんでいる先生方はお分かりになると思います。そうですね。「一人で変えようとしても、何も変わらない」、「言えば言うほど干される」、「管理職ですら、自分を守らない」、「頑張れば頑張るほど虚しくなる」という経験をされている先生方は多いです。私は、そのような先生方を責めることは絶対にできません。

苦しんで葛藤している

A先生はものすごく葛藤した時があったと思います。日々、情熱がなくなり、退職も考えたこともあったでしょう。涙したこともあったでしょう。そのような時、A先生は、少なからず自分を責めています。これが繰り返された時、自分を守るためには、割り切るか、責め続けて心身ともに壊れてしまうか、の二つに一つです。

葛藤の時点で話せる環境を

葛藤の時点で、話を聞く相手がいる環境が必要です。「自分を曲げて適当に教師になるのか」、「信念を曲げずに壊れてしまうか」の二者択一ではなく、第三の道を創る存在が必要なのです。職場に居ないのであれば、ぜひ、外部に見つけてほしいのです。それが、どんなに辛い職場にいたとしても自分の信念を保ち、仲間を見つけるまで正しい実践を続けるコツです。

私は、その環境を作りたいと思いました。これまで、理不尽な圧力等にやられて教師を辞めていった先生を複数見てきました。また、間接的に見聞きしてきました。命を自ら断った方もいます。私は、そのような理不尽を教師の世界からなくしたいと考えています。私が、葛藤を受け止めて、先生方の教師としてのマインドを守るお手伝いをしたいのです。それが、先生方の情熱を生かす働き方を生んでいきます。

メディアの偏向

次にメディアの問題について見ていきます。現在、喧伝されている「ブラック部活」の話題。受信料をとっている某放送局も、「ブラック部活」という題で、何度も部活動を問題視した番組を放送してきました。まず、それに対する私の疑問を数点・・・。

  1. なぜ、部活動も授業もうまく回っている学校を紹介しないのか?
  2. なぜ、安易に「ブラック部活」という名称を使うのか?
  3. なぜ、番組内で複数の立場の意見を戦わせないのか?
  4. なぜ、もともとの素質が素晴らしかったアスリートのみを呼んで、「本来、スポーツは楽しむものです」という、市民権が得られそうなコメントのみを言わせるのか?
  5. なぜ、全国の部活動に関わっている教師の数と割合を調査しないのか?
  6. なぜ、ここぞとばかりに「組体操問題」なども番組内で取り上げて、視聴者を誘導するのか?
  7. なぜ、いつも決まった大学教授のみを起用するのか?

もっとありますが、この辺で、やめておきます。このようにして、世論は作られて、「ブラック部活」という概念は、教師の情熱を奪っていきます。

居場所がなくなった教師を救う

この風潮が強くなると、部活動指導においても自分のできることを通して生徒と向き合っている先生方の立場は、どんどん悪くなっていきます。当たり前のことを当たり前にやっている先生が、教育の専門家として当然のことをしている先生が偏向報道、偏向思考によって潰されることは、あってはなりません。

居場所がなくなってきたな、と思ってしまったら、先生方、どうか私を頼ってください。また、どうか、真っ当な情報を自ら取りに動いてください。先生たちが、理不尽な情報操作でその情熱を無くすのは、日本の損失です。私は食い止めるお手伝いをします。居場所がないな、と感じてもマインドの持ち方、考え方一つで、先生方の情熱の火を灯し続ける働き方につなげることは可能です。

おわりに

お寒い職場、偏向情報の中で、どのようなマインドを持って働くのか、という答えを見つけるために外部に頼ってほしいと思います。そこには、私のように、多様な教育現場で、多様な働き方をしてきた人間が複数います。そして、外にいるからこそ、客観的かつ力強い言葉をかけることができます。先生方、ともに、幼児・児童・生徒のために頑張りましょう!

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