皆さんこんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。

仕事をしていると、落ち込むことってありますよね。誰にでもあります。自然なことです。

そのような時、「誰も自分のことを分かってくれない」、「何で自分だけこんな目に遭うんだ」などと考えてしまうこともあるでしょう。

そのような時に大切なことは、一人で自分に突っ込みを入れることです。

お笑いの突っ込みとは少々違い、「本当にそうだろうか」という冷静な突っ込みですよ。

今回は、「冷静な突っ込み」の効果について述べていきます。

「100%」はない

生きていく中で、「完璧」は存在しません。良いことも悪いことも。

「本当にそうだろうか」という冷静な突っ込みは、そのことに気付くきっかけとなります。

以下、具体的に状況を挙げ、その考え方の生かし方について述べていきます。

合理的に考えることができる

「誰も分かってくれない」と憤った後、冷静に「本当にそうだろうか」と突っ込んでみると、以下のことが分かってきます。

「~さんと~さんの2人は、少なくとも味方だった」というように、見守ってくれる存在に気付くことができます。

また、「少なくとも、~さんは、私に肯定的な態度も示さないけど、とりわけ否定的でもない。普通に接してくれる。おやっ、そんな人がほとんどだ!」

といった具合です。

結局は、自身が追い詰められた状況に関わっている数人、数十人に対して、憤りを抱いているに過ぎないのです。

その状況から少し意識をそらすだけで、自分は一人ではない、ということに気付くことができるのです。

「誰も分かってくれない」というのは、いわば非合理的な考え方です。

非合理的な考え方を持ち続けると、心が穏やかではなくなり、自身の言動が攻撃的になるという悪影響が出てきます。

その結果、実際には、攻撃をしてこない味方である人々も退いてしまうことにもなりかねません。

一方、「自分のことを理解してくれない人もいるが、理解してくれる人もいる」というのは、合理的な考え方です。

合理的な考え方を持つことで、怒りの感情や悲しみの感情に必要以上に捕らわれることがなくなります。

そして、解決方法に目が行くようになります。

「今の状況では、自分はなかなか理解されない。いったん、客観的な立場にいる〇〇さんにアドバイスをもらった方がよいかもしれない」という具合です。

私たちが、「誰からも理解されない」というのはありえません。

それに、私たちは、出会った人々よりもまだ見ぬ人々の方が多いのです。

人間関係に行き詰まった時には、冷静に合理的な考え方をすると、必要以上に落ち込まずに済むでしょう。

経験の強さ

そもそも、「誰にも分かってもらえない」と憤るということは、「皆に認められなければならない」という考えを持っているということです。

そのような考えを最初から持たずに、「まあ、いいか。分かってもらえなくても、仕事だから粛々とやろう。そのうち、誰か手伝ってくれるだろう」と考える人もいます。

この違いはどこから来るのでしょうか?

そうです。

「経験」です。

自分自身の両親、祖父母、叔父叔母、兄弟等、教師等、自分自身に強い影響を与えた人が、誰にもいるはずです。

様々な経験をする中で、強い影響を受けた人の考えや指導等が自分にも身に付いてしまうことがあります。良くも悪くも。

だからこそ、自分自身が教師として、より客観的な指導をするために、いろいろな人と会うのが良いでしょう。

時間は有限ですので、人と会う代わりに読書をするのも有効です。

そうして、多様な考え方に触れて、できるだけニュートラルな状態で、児童生徒指導に当たることができると良いですね。

児童生徒指導に生かす

児童生徒も、「誰も自分のことは分かってくれない」と投げやりになることがあります。

その際に、自分自身ににしたように「分かってくれる人もいるよ」と言っても、なかなか聞く耳を持たないことも多いでしょう。

そこは仕方がありません。

そんな時に大切なことは、「どうしたいのか」を質問してみることです。

このワンクッションが大きな効果を発揮します。

T:「どうしたい?」

S:「分かってほしい」

T:「誰に?」

S:「・・・」

T:「みんなに?」

S:「いや。友達に」

T:「友達って?」

S:「〇と△と◇に」

T:「あれ、△はさ、君の話を無視した今回の件には関わってないよね?」

S:「うん」

T:「△は最近どんな様子なの」

S:「いつも通り」

T:「話もしてくれる?」

S:「うん」

T:「おっ、まず一人、君のことを分かってくれる人がいたな!」

といった具合に進むことがあります。

まずは、教師自身が、非合理的な考えに落ちっていないか「一人突っ込み」で確認をすること。

そして、非合理的な考えに陥って苦しんでいる児童生徒に対し、「どうしたいのか」という質問とのセットで解決に導くこと。

特別なことは必要ありませんが、生きやすさにつながる効果は大きいですので、ぜひ実践してみてください。

論理情動行動療法

ちなみに今回の「非合理的な考え方」、「合理的な考え方」というのは心理療法の一つである論理情動行動療法で、よく用いられます。

その中で、前者と後者はそれぞれ、「非合理的な信念・思い込み〈イラショナル ビリーフ〉」と「合理的な信念・思い込み〈ラショナル ビリーフ〉」と表現されます。

御参考までに。

論理情動行動療法は、私もカウンセリングの中でよく使っています。

カウンセリングというと仰々しく聞こえることもあるかもしれませんが、要は「絡まった糸をときほぐす」感じだと思うのです。

ちょっと立ち止まって振り返ってみる。また、確認してみる。

そうすることで、真っ暗闇が明けていくことも多いですよ^^

些細なことでも、ゆっくりと着実に解決策を見つけていきます!