こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。

私は今、「教育について語る会」を主催しており、色々な立場の方と教育について語り合っています。また、仕事以外でお会いする方も様々な職業、立場の方がいらっしゃいます。

そこで感じた「学校と地域の連携」について、今回は書いていきます。

学校、先生の応援者は健在です!

色々な立場の方と教育の話をする際に、私が教員であったこと、現在は先生方を支援する立場であることをお話しすると、共通して言われることがあります。

それは、

「先生って大変ですよね。何で、あんなに責められているのかが分からない」

ということです。

このように、学校を応援してくださる地域の方と共に、子どもたちの成長を見守れたら幸せですよね。

以下に、このような「追い風」に気付き、学校教育に活用していくための案をまとめていきます。

偏向情報に惑わされない

私が出会う学校を応援してくださるほとんどの方に、お子様がいらっしゃいます。保育園、幼稚園から大学まで、それぞれの段階です。現在の学校教育に関して前述のように思っていらっしゃる方もいらっしゃれば、数年前の状況を指しておっしゃる方もいらっしゃいます。

いずれにせよ、世間には、先生方の苦労を理解してくださる方々も多くいらっしゃるということです。

マスメディアが流す情報は偏りがあります。断片的でしかありません。間違いではなくとも、他の側面の情報をつかむことが大事だと思うのです。

情報は意図的に操作されます。真に受けて、教師バッシングの情報に晒されていると、無意識に教師としての誇りが失われる恐れすらあります。

マイナスの情報で自己を戒めることは必要かもしれませんが、肯定的な意見にも触れるようにしましょう。メディアが流さないのであれば、自ら動いて肯定的な情報をキャッチしましょう。

地域の方々の、小中学校の運動会に対する関心の高さを思い浮かべると分かりやすいかもしれません。やはり、子どもがいる風景というのは、地域にとっては宝だと思います。

確かに、「運動会のアナウンス反対運動」、「保育園建設反対運動」というのも近年起きています。主張する方々にも「正義」は存在します。しかし、それらを住民の総意とみなすのは危険だと思います。相対的に見て、子どもたちに協力したいという地域の方々の熱は、まだまだ高いのではないでしょうか。

研究のための研究は残念過ぎる

学校と地域の連携は言われ続けています。しかし、どういうわけか進展しません。研究指定校を決めて予算をつぎ込み、研究発表としてまとめる・・・

このような集中的な動きは大切ですが、ある欠点があります。

それは、他の学校に般化できないということです。

まず、学校の規模の違いがあり、それぞれに地域性が反映されます。周辺の環境、世帯が置かれた事情、児童生徒の成育歴、教育歴等が異なれば、学校が抱える課題や強みはそれぞれに異なります。

そして、高校の場合、通ってくる生徒の地域が広範囲に及びます。高校の所在地の地域に愛着を持ちにくい生徒がいても無理ありません。

研究に予算をつぎ込み、パイロット校を作るのではなく、それぞれの学校に予算を分配して独自の取り組みをしてもらう方が進展が見込まれるように思います。

地域との連携のみではなく、学校では、とかく「研究のための研究」という皮肉めいた言葉があります。「予算をもらったから消化しないといけない、形にしないといけない」というのでは本末転倒ですね。しかも、般化できない・・・。

何らかの研究指定を取れば優遇してもらえる、との考えから管理職独断で「地域との研究指定校」が年度末にいきなり発表・・・ということもあり得ます。聞いた教員は、「聞いてないよ~」となりかねません。

もともと、必要なことなので、肩肘張らずに、学校単位で必要なことを無理なくやっていくことがベターではないでしょうか。

あくまでも補助で

地域の方に入っていただく際は、あくまでも「補助的立場」であることが必要だと考えます。学校管理下で起きたことの責任は教員、最終的には学校長にあります。よって、主導権、決定権は教員が持つのが良いでしょう。

「せっかくボランティアで来てくれているのに、指示しては申し訳ない」と考えるのも分かりますが、その点を曖昧にしない方が教育的な効果も見込まれます。

児童生徒を日常的に見ているのは教員です。よって、子どもたちの課題も分かっています。そこで、地域の方ができることを指示して無理なく適切にやってもらうことで、効果がでることでしょう。

また、やることが明確になった方が、地域の方も動きやすいと思います。教師ではないのですから、言われたことをできる範囲で補助する、という良い意味の割り切りが長続きの秘訣となるように思います。

たとえ、補助的な立場であっても、子どもとコミュニケーションをとる仕事であれば、やり甲斐が生まれることも多いでしょう。

目を届かせる

一斉指導の授業だけではなく、部活動指導でも全員に目が行き届かない死角や時間帯が生じることがあります。一歩間違うと事故につながったりする「ヒヤリ」は、日常的に見られているのではないでしょうか。

そこで、授業担当者がいる授業、部活動顧問がいる部活動の場面で、地域の方が授業者や顧問の指示が伝わっていなさそうな児童生徒に声掛けをすることは、大きな意味があります。

このような補助的な仕事であっても、多動の児童生徒が複数いる教室やグラウンドでは、教師にとって大きな支えになります。

また、すぐには難しいかもしれませんが、児童生徒達も、地域の方に見守られているという意識が生まれて、交通安全指導に立っていらっしゃる様子を見かけた際などに、「おはようございます!また、授業来ますか!?」などという声掛けができるようになるかもしれません。

多様な年代、立場の方々と触れ合いコミュニケーションをとることは、児童生徒の成長過程で有意義な経験になると思います。

まとめ

特別な予算を付けてもらえなくとも、必要なことであれば、すぐに動く!このような機動性が学校には求められるのではないでしょうか。

子どもたちの生活基盤である地域。その地域には、メディアが報じなくとも、学校や先生方を肯定的な眼差しで見つめ、応援したいと考えてくださっている方々が多くいらっしゃいます。

管理職の先生方、ぜひ、教育行政に掛け合い、また、掛け合わなくとも、行動に移されてみてください!

また、教育行政に関わる皆様、地域の力は偉大です。学校の裁量を大幅に認めていただけるよう、お願い申し上げます!

地域との連携も、働き方改革の一つだと、私は考えます。

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