皆さん、こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。
心身の不調に陥ると、その原因を探すと思います。
原因が分かればスッキリします。
たとえば、「うつ」と診断されれば、「自分はうつだったんだ。今は休む時なんだな」と気付くことができます。
とても大切なことですね。
ただ、同様に大切なことは、解決方法を探ることです。
今回は、その理由を具体的に述べていきます。
結果ではなくて根本を見てみる
「うつ病」というのは結果なのです。
自己否定、自己攻撃を続けた結果、苦しくなり、落ち込んだり、やる気が出なくなったりします。
また、自信が無くなったり、眠れなくなってしまいます。
そのような状態を「うつ病」と呼んでいるのです
よって、原因が分かったら、あるいは分からなくとも「結果」を引き起こす「要因」と向き合い、どのように解決するかを考えて実践することが根本解決への近道となります。
どうやったら解決できるか
「どうやったら、解決できるだろう?」という解決志向。
原因思考で、「なぜ、上手くやれないんだろう?」と考えても、なかなか答えは出ません。複雑に要因が絡んでいるので、「なぜ」と答えを探しても、なかなか答えはでません。
そして、それがイライラや気分の落ち込みに拍車をかけてしまいます。
「辛い、苦しい、しんどい、死にたい、怖い」と言い続けていても問題は解決しません。
それよりは、解決志向で現状を打破する方法を探した方が有益です。
例えば、「A副校長の叱責に自分は追い詰められて」うつ病になった場合。
「なぜ、私があんなに叱責されなければならないのだろう」と考えても答えはでません。
気分の問題かもしれませんし、期待されていたのかもしれません。もしくは、他の同僚にも同じように言っていて、自分の受け止め方の問題だったのかもしれません。もしくは、本当に悪意のあるいじめだったのかもしれません。
それを聞くのは大変ですし、聞いても忘れているかもしれません。
よって、「このイライラ、悲しみをどうすればよいだろう」と考えることをお勧めします。
「誰かに話を聴いてもらおうかな」
「休職している間、人の心について学ぼう」
「復帰したら、納得がいかない時はその場で聞けるように、心の準備をしておこう」
「いじめは犯罪なので、妥協せずに然るべき行動をとろう」
等々、自分の気持ちが落ち着く方法を考えるのです。
そして、実践してみると良いですよ!
人生を広く好転させる
この、解決志向を身に付けると、今抱えている「うつ」という問題が解決するだけではなく、他の課題等に対する考え方が変わってきます。
担任として、原因思考で「なぜ、Aさんは遅刻ばっかりなんだろう?」と考えるよりは、解決志向で「どうやったら、遅刻しなくなるかな?」 と考えた方が、アプローチ方法が浮かび、行動にも結び付きやすくなります。
解決方法を思いついて行動しても、すぐに結果が出ないかもしれませんが。可能性が広がります。
行動し続けるところに、好循環は生まれるのです。
さらに、恋人、夫婦関係の場合。
原因思考で「なぜ、やってくれないんだろう?」と考えてやってくれないことを責めても、なかなか思うとおりにやってくれるようにはなりませんし、状況は改善しません。
旦那さんや奥さんに文句を言うのは簡単です。
それよりも、解決志向で、「どうやったら、やってくれるだろう?」 「やってくれた時を見つけて褒めてみる」などの違うアプローチを試した方が効果的だと思います。
解決方法が分からないなら人に聞いてみる
自分だけの考え方では、当然、限界があります。
そういう時は「すでに上手く行っている人」を見つけて観察することです。そして聞いてみましょう。
どんな分野でも、うまくいっている人ははいるものです。
生徒指導、教科指導、部活動指導、委員会の指導、進路指導、夫婦関係、親子関係・・・・等々。
もし、身近に「すでに上手く行っている人」の例がなければ、その分野の専門家に聞けばよいですし、「本」にもヒントはたくさん詰まっています。