こんにちは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。某大都市では副校長試験の倍率が1倍台で低迷しているそうです。一方、校長試験の倍率は4~5倍あります。これは何を物語るか・・・。低倍率は、副校長になるのをためらう人が多いことを、高倍率は「耐えたんだから校長にならないと割に合わない」という意地を表しているようにも思えます。今回は、激務の中、日々奮闘する副校長先生を応援する目的で書きました。
※副校長と教頭は職階的には異なりますが、この文章内では「副校長」に統一して表現します。

副校長は最初に出勤し、最後に退勤する

副校長は激務です。出勤は最初、退勤は最後というセオリーのようなものがあります。また、校長は校長室にいる時間が長いですが、副校長は職員室で教員からの相談や保護者からの電話対応など休む暇がありません。それに加えて、莫大な量の事務作業・・・。希望して降任する方、そして病気休暇に入る方もいます。以下に副校長の多忙の状況と原因を整理し、乗り切るための案を示します。副校長先生が少しでも元気になること、世間に副校長の大変さをしってもらうきっかけになることを期待します。

副校長の仕事・書類編

副校長の一日の仕事で最も多いのは文書チェック、書類チェックでしょう。副校長になる前は、児童、生徒と接することが中心で、授業で子どもたちをひきつけていた状態から、迅速かつ正確な事務処理能力が要求されるようになります。初任者の教員であっても事務処理はしますが、その比ではありません。副校長になって「辛い」とおっしゃる方々は、この膨大な事務処理に疲弊されている方が多いようです。

教員からの上がる文書チェック

行事や分掌、部活動の起案文書はもちろんのこと、初任者研修の記録のチェック等もあります。校長も見ますが、副校長裁量で済ませる学校が増えてきました。教頭よりも裁量が大きくなった分、その責任感も増しているようです。チェックした文書を該当教師に返せば、「小言」を言われたり、返却が遅れれば「まじで仕事遅いんだけど」と陰口をたたかれる。平常心を保つのが難しいのも頷けます。

教育委員会や各種機関からの調査

1年間に同じような調査が複数回あります。これは、教師にとっても「なくしてほしい」と思うものです。確かに必要なものもあるのですが、何か起きた時の「アリバイ作り」のためにやっているような調査の何と多いことか。最初に触れるのは生徒を指導する教師たちであっても、その内容をチェックするのは副校長です。一人の担任教師は生徒分30枚程度チェックすれば良いところ、副校長がチェックする数は「30×クラス×学年」となってしまいます。

副校長の仕事・講師編

年度途中に病気休暇や産前・産後休暇の先生が出た場合に、時間講師が必要になります。また、年度をまたぐ場合は常勤講師が必要になります。その場合、講師を探すのも副校長の仕事です。教科によってすぐに見つかる場合と、数カ月見つからない場合があります。見つからない場合は、1日に時間を見つけながら、トータルで数時間電話をし続けることになります。雑音あふれる職員室内で・・・。

副校長の仕事・教師の悩み相談編

「ちょっとよろしいですか」と言われて、教師からの相談を受けるのも副校長の仕事です。また、自ら悩んでいる方に声をかけて話を聞く場合もあります。このおかげで救われる教師もいます。私も、随分、愚痴を聞いていただきました・・・。副校長に話しても解決はできないかもしれませんが、話すだけですっきりするものです。副校長が「どーん」と構えて、相談しやすい雰囲気の場合、職員室の雰囲気は大変良いです。

副校長の仕事・保護者対応編

担任教師との関係がこじれた保護者や、一足飛びで管理職に話を持っていくのが趣味(?)の保護者の対応をするのも副校長の仕事です。直接話を聞くだけではなく、電話の場合もあります。私が知っているケースの場合、4時間電話でクレームを受け続けた副校長がいらっしゃいます。

断続的にしか仕事ができない

上記に、中心的な仕事を挙げましたが、これらの仕事が連続的にできることはありません。皮肉なことに、保護者対応はまととめて時間をとることになりますが・・・。例えば、文書チェックをしている際に、教員からの相談が入ります。あるいは教員との相談をしている最中、講師依頼の電話をしている最中に、保護者が怒鳴り込んでくることもあります。断続的にしか進まない仕事。この問題点は、「見通しが持てない」ことに尽きると思います。

見通しが持てないと退勤が遅くなる

終わりが見えないので、朝の時点で時間の区切りが付けられません。内容で区切りを付けざるを得なくなち、その結果退勤時間が遅くなってしまいます。

見通しが持てないと休日出勤が増える

見通しが持てない仕事の進度をリカバリーするのは、休日になります。全員ではありませんが、多くの副校長が休日出勤されています。これは、他の教師も同じだ、という意見もあると思います。ただ、副校長は事務仕事での機械的な仕事。他の教師は授業準備、部活動という生徒に還元できる仕事です。
※私は教師の休日出勤を肯定しているわけではありません。副校長の業務を際立たせるために、例として挙げました。

副校長を元気に!

担任教師が元気だと子どもが元気になります。それと同じく、教師の担任の副校長が元気だと、教師たちが元気になります(明るい気持ちで仕事ができます)。そのためにも、副校長先生に元気になっていただきたい。確かに、「事務処理は副校長の中心的な業務であり、それが分かって昇任したのだから特別な気遣いはいらない」という意見もあるでしょう。しかし、一手に莫大な業務を抱え疲れた表情の副校長先生を見過ごしたくない、と私は思うのです。そこで、元気になっていただくための案を以下に示します。

授業をしてもらう

副校長が数コマ授業を持っている学校もあると思います。持っていない場合には、特別活動やHRにスペシャルゲストとして迎えるという方法もあります。ぜひ、副校長にも教師の生命線である授業をする機会を持たせていただきたい。そうすることで、書類と格闘する日常から離れて、活力を得ることにつながると考えます。授業は嫌だ、と言う副校長は別です・・・。

部活動に出てもらう

かつて、部活動顧問として多くの生徒を正しい道に導いた副校長も、中にはいらっしゃいます。そのような方は、休日、部活指導で勤務している教師に「いつもお疲れ様。ありがとうございます」と声をかけてくださいます。そして、一歩で、自身が指導できない寂しさを醸し出していらっしゃることも。そこで、是非、副校長先生を部活動の隠れ顧問として入っていただくことを提案します。体を動かすことは、その後の作業効率を上げます。そして、何よりも、副校長先生自身が生き生きとすることにつながります。当然、部活嫌いの人には向きません・・・。

まとめ

副校長の仕事も激務です。時間的、方法的にも難しい面があります。そのような中、精神を健全保って仕事をしていただくために、2点提案しました。他にも良い案があると思います。全国の皆さんと共有して。教師の担任である副校長先生を元気にしていきたいと思います。

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