おはようございます。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。どの職業もそうだと思いますが、自分の希望通りの仕事をさせてもらえることはなかなかありません。例えば、営業として日本、世界を飛び回りたいと考えていても、人事部に配属になることもあるでしょう。学校の教員も同じです。以前書いた記事に加筆・修正してみました。

希望通りにいかない時にどのように考えるのか

教師が希望通りにいかないのは、どのような状況下でのことなのかを具体的に示します。そして、そのような時の働き方について提案します。

自分に能力があったとしても希望通りにいかないことも

教師は授業だけではなく、分掌や部活動、委員会の担当など多岐にわたる仕事をこなします。真面目な先生の中には、なかなか自分が得意とすることの担当に就けないことがあります。例えば、分掌の仕事。自分は進路指導については誰よりも自信があり、学生時代から研究を重ねてきて、教員になってからも研修に自主的に参加してきている状況があったとしても・・・。

部活動も思うようにいかないことも

部活動を学校全体、保護者で考えながら運営して、教師の負担にならないようにしている学校もあります。そのような学校では、教師は自分の得意なことを授業以外でも生徒にぶつけていけるわけです。しかし、どの職場にもあるのかもしれませんが、自分が希望する部活動顧問に前任者がいて変わらない場合、担当できないことがあります。たとえ、自分の方が技術指導、精神的なケアも含めてふさわしいと自他ともに認める力があったとしてもです。

落ち込んで当然

そのように専門性を有していても、他の誰かがわがままを言ったり、人事構成上前任者がいればポストが空かないこともあり、希望しない分掌や部活動を担当することもありえます。客観的に見て、ふさわしくない人がそのポストに長年居座り続ける。そして、自分は今年度も希望部署には入れなかった。そのような時、非常に落ち込むと思います。「なんでだ?俺はダメなのか?」と。それでも、実直な先生は与えられた仕事をしっかりとこなします。それが責任だからです。

リフレーミング

しかし、はっきり言って、そのような状況の時、最悪の場合、周囲に起きているは「自分のことしか考えないわがまま」とそれを許す「同調圧力」です。学校を良くしたいとか、子どもたちを良くしたいという考えは微塵もないこともある。寂しいですね・・・。このような時、希望部署を外れた真面目な先生にやっていただきたいこと。それは「リフレーミング」です。

立ち位置を変える

これは、簡単に言えば「枠組みを新たにする」ということです。このケースで言えば、「自分の実力を評価してもらえなった」と落胆するのではなく、「自分はどこの分掌でも普通以上にできるから、この分掌(部活動)になったのだ。進路指導部(この部活動)しかできない人もいるから、仕方ない」と。また、「これからも研鑽に励み、どのような担当でもこなしてみせる」と。この考え方は、負け惜しみでも何でもなく、事実なので、絶対にやってみてくださいね。

まとめ

おそらく、日本中の学校を調べれば、おかしなパワーバランスのもと、適材適所の校内人事がなされていないことが多々あると思います。自分と相手を同じ位置で考えると悔しさやイライラが増します。立っている位置が違うんだと考えてみましょう。そうすれば、状況を俯瞰できます。真面目な先生方、どうか落胆せずに、リフレーミングで御自身の素晴らしい能力を自分で褒めてください。