こんばんは。先生のための働き方コーチ・平田洋典です。今日は、育児や介護のために時短勤務をとっている教師の現状について書きます。全てを網羅することはできませんが、課題となっている点を書きます。

表に出さなくとも後ろめたさがある・・・

時短勤務の先生方は、表に出さなくとも後ろめたさを持っています。権利であるにもかかわらず、「いつもすみません」という言葉を、何度も口にする方もいらっしゃいます。以下、課題を具体的に述べて、誰もが安心して育児、介護の時短勤務をとることができる職場にする方向性について述べます。

正当な権利だが・・・

育児や介護にやる短時間勤務は学校現場でも権利として保障されています。当然ですが、給与は減額されます。この勤務形式を快く思わない教師が一定数いるのも事実です。大抵は、子育てや介護経験がなく、現在自由を謳歌している場合です。そのような教師のため息や舌打ちは、時短勤務の教師を苦しめていきます。

その結果、何が起きるか。安全面などを考慮して余裕を持って退勤できる時間設定であったとしても、周囲に疎まれてしまうので、時短勤務の退勤時間を過ぎても残って仕事をする人が出てきます。このような現状は、多くの職場にあるのではないでしょうか。時短勤務の先生方は、学校で十分な仕事ができない分、持ち帰りや休日出勤で処理していることが多いにも関わらず、無理解の教師集団から針のような視線を浴びることもあるのです。

無理解の原因は何か

無理解が生じる原因は、余裕の無さです。これには大きく分けて二つの側面があります。一つは学校全体に余裕がない場合。繰り返される調査や報告書の山で、皆が余裕をなくしている場合があります。このような時に、時短勤務で帰ると、「何で、〇先生だけやらなくていいの?」という思いが、思わず出てしまうこともあるのでしょう。二つ目は個人的な余裕の無さです。自分自身の仕事でいっぱいいっぱいで、他者に当たってしまうこともあるのでしょう。このような教師の態度は、できるにもかかわらず仕事をしない教師の影響を受けてのことだとしたら、ある意味被害者ですよね。

余裕の無さの改善のために

学校全体で余裕がなくなってきたら、管理職が動くしかありません。不要なことはやらないぐらいの気概が必要ではないでしょうか。余裕がなくなることで職場がぎくしゃくして、病休の先生も出てしまいます。予防の観点からも、毅然とした態度で臨んでいただきたいと思います。

個人の余裕の無さは、「損得で考えない」ということが必要だと思います。仕事をしない教師の存在による仕事の偏りではない状況を想定します。その場合、どの部活動顧問か、どの分掌かで時期によって仕事の量が変わってきます。仕事が立て込んでくると、「何で自分だけ」とイライラする気持ちは分かります。人間ですから当然です。ただ、そんな時には、考えていただきたいんです。「これって役に立つよな」、「誰かがやらないといけないよな」と。そうです。「損か得か」ではなく、「やるべきか否か」で考えるようにしてください。それは、公務員である教員には、特に求められる考え方ではないでしょうか。

何よりも「自分事」として

そして、重要なのは、「自分事」として考えることです。今はたまたま、育児や介護をしていない教師も、いつかはすることになるかもしれません。そのように考えて、特別な事情を抱えている同僚に温かく接するようにしましょう。それが思いやりです。児童、生徒に思いやりを説くのであれば、まずは自分の態度を顧みることが必要だと思います。

今、時短勤務の先生方へ

私は知っています。先生方が職場にいる時に、限られた時間であるからこそ、密度の高い仕事をされていることを。
私は知っています。先生方は児童・生徒と接する時に、深い愛情を持って接していらっしゃることを。
私は知っています。朝、特別に定められた遅い出勤時刻よりも早く来て、準備をされることがあることを。
私は知っています。特別に定められた早い退勤時刻よりも遅くまで残って仕事をされることがあることを。
だから、どうか、必要以上に「申し訳ありません」と言わないでください。お互い様です。先生方の力は絶対に必要です。

方向性

時短の先生の立場を軽蔑する目を摘むこと。これが、管理職の使命の一つです。また、教職員一人一人が、確かな人権感覚を持つことです。そして、時短勤務の同僚だけではなく、それぞれの立場で職務に励む同僚をお互いに尊重し、励ます風土を作りましょう。意識一つで、変わっていきます!

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